ばちかぶろぐ

こう見えて、好きなのは沢山あるんですよ。

好物ひとつで、人は個性的になれる。――コーラが好きすぎて研究室でネタにされた話

諸君、私はコーラが好きだ。

 

こんばんは。バチカです。

今日は休日です。休みの日は好きな事をしてリフレッシュするに限ります。大好きなコーラを飲んで、大好きなネットやゲームに興じるのが、至高の楽しみです。今夜話すのは、そんな、俺のコーラ好きが招いた珍事です。

 

話は数年前。大学の研究室生活まで遡ります。

俺の研究室がある建物のすぐ近くに自動販売機があり、そこにはペプシコーラの500mL缶が必ず売ってました。で、俺は喉が渇くと、必ずそこでコーラを買って飲んでいました。いっつもいっつも。研究室っていうか実験室に持って行って。プシュッとプルタブを開ける音を響かせながら。

 

で、そんな生活を続けていった結果、どうなったか。

いつの間にか、研究室のメンバーの間で『俺=コーラ』の図式が出来上がっていました。

 

もうね、俺がコーラを飲む光景が、研究室の風物詩そのもと化していたんですよ。

コーラを飲んでいたら「またコーラを飲んでいるよw」と笑われ、

コーラを買いに行ったら「ペプシチャージかい?」とか言われ、

コーラ以外のものを飲んでたら「なんでコーラ飲んでないの?」と動揺され、

コカ・コーラを買いに来たら「ペプシじゃないの? なに浮気してんだよ!」と怒られ、

元気がない日には「コーラが足りないんじゃないの?」と励まされ、

プシュッとプルタブを開ける音だけで、誰かが吹き出しました。

俺くらいしかいないんじゃないですか? プルタブ開けるだけで人を笑わせた人なんて。

研究室では大人しく、普段あまり絡まない女子からすら、「あれ? バチカさん(あ、現実ではこう呼ばれてはいませんよ? 苗字で呼ばれていました)、今日はコーラ飲んでないんですか?」と指摘される始末でしたし。

 

極め付けは、このエピソード。

俺の所属する研究室には実験室が三部屋ありました。で、うち二つが利用されており、残りの一つは試薬棚というか倉庫的な扱いとなっていました。また、その部屋の中にはドライアイスを保存するための専用の冷凍庫があるのですが、

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画像だとこんな感じなんですけど、クーラーボックスみたいに上からパカッと開けるタイプなんですね。で、ドライアイスって、空気より重いじゃないですか。だから、ドライアイスをこの中に入れてしばらく放っておくと、昇華したドライアイスで真っ白な靄まみれになって、中が何も見えなくなってしまうんですよ。言い換えれば、冷凍庫の中はドライアイス濃度が高く、相対的に酸素濃度の低い空間。つまり、この中に顔を突っ込んでしまうと、酸欠を起こす危険が非常に高いのです。

で、そんな入ってきたばかりの時、研究室に所属していた博士研究員(ポスドク)の方が、休み時間の時にこんなことを言ったのです。

「あ、バチカ。お前、病んだからってこの冷凍庫の中入って自殺とかするんじゃねえぞ? そうしたら、夜な夜なお前の机から、コーラのプシュッて音が聞こえてくるかもしれないからな」

「ちょww、なんすかそれww 死んで、そんな音出すとか、俺、どんだけコーラ好きなんですかw」

「だっていっつもお前、コーラのプシュッて音出してるじゃん。いっつもお前から聞こえて来るんだよ? コーラのプシュッ、が」

(研究室にいたメンバー全員大爆笑)

で、このエピソードを普段幽霊とか全く信じない准教授(下の記事でも紹介した人物)の前でも話したら、近くにいたその博士研究員曰く、

 

zauer-bachika.hatenablog.com

 「俺、今まで間違った事言ってる?」

さらに、その准教授も苦笑いしかしなかったっていうね。

 

とにかく、俺が大学を卒業するその日まで、『俺=コーラ』の図式は、研究室から消えることはありませんでした。そして、今でもそれは変わってないし、変える気は全くないっていうね。

結局、何が言いたいかっていうと、タイトルの通りです。好物一つあるだけで、人は個性的になれるんです。好きなもの一つあるだけで、長く続けられるもの一つあるだけで、人は個性的で魅力的な人になれるんです。たとえ、どんなものであろうと。

研究室の一件で、俺はこれをよーく学びました。

 

というわけで、自分には魅力がない。個性がない。と、お嘆きの方は、とにかく何か好きなものを一つ作るといいでしょう。そして、さりげなくてもいいですから、組織の中でそれを見せつけてやりましょう。そうすれば、極めて簡単に、個性や魅力が手に入ると思います。参考がてら、ぜひともやってみてください。

 

それでは。

明日もコーラを飲むぞっ。