ばちかぶろぐ

こう見えて、好きなのは沢山あるんですよ。

スーパーヒーロータイムは園児が見るもの。とか、完全な偏見。

こんにちは、バチカです。

現在、ゴールデンウィーク二日目を満喫しております。

 

日曜と言えばニチアサキッズタイム。と思うほど、俺は日曜の朝にテレビ朝日で放送されている番組が大好きです。特に、スーパー戦隊シリーズ仮面ライダーシリーズが好きで、毎日欠かさずに観ています。やはり観ないと一日が始まらんのですよ。てか、一週間が始まった気すらしないんですよ。

そんなわけで、今朝も観ました。f:id:zauer-bachika:20150426171433p:plain手裏剣戦隊ニンニンジャーと、

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仮面ライダードライブの二作です。

どちらも面白いですねえ。ニンニンジャーでは、最近のスーパー戦隊シリーズでは最早定番となった「六人目の登場」まで進みましたし、仮面ライダードライブでは、四月という放送を越えたためか物語が徐々に核心に近付きつつありますね。

 

俺がニチアサに触れ始めたのは、俺がまだ小学校低学年の頃です。その時初めて観たヒーロー戦隊がこれでした。

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星獣戦隊ギンガマンです。照英がギンガブルーで出演していることでも有名ですね。俺の特撮好きは、これを原点にして始まったと言っても過言ではないです。

てかね、小学校上がる前とか、戦隊シリーズとか怖くて観れなかったんですよ。登場する怪物が怖かったんですかね? 激走戦隊カーレンジャー忍者戦隊カクレンジャーとかやってましたけど、俺は全く観てませんでした。一応、保育所にでかいテレビがあって、それをみんなで観ていたって記憶はあるんですよ? でも、他の人達は全く怖がらずに観ているもんだから、あんなもんよく観ていられるな。と、驚いていました。そして、そんな彼らの輪に入れない自分に、俺はみんなと違うんかな? と疎外感を味わっていました。

だから、星獣戦隊ギンガマンを観始めた時は、内容が面白かった。ってことのほかに、自分も戦隊シリーズが観れるようになった。恐怖を克服して、またひとつ成長することが出来た。皆の仲間に入れるようになった。って喜びもありました。で、その喜びのあまり、初めて一話丸々見れた翌日、小学校の友人に言ったんですよ。

「俺昨日、ギンガマンみたよ!」

って。そしたらこう返されました。

「なに? 今更そんなの見てるの? ダサッ(笑)」

(; ゚д゚)←俺

もうね、衝撃受けましたよ。俺が観れるようになったときには、ほかの子たちはそんなもんなんかもうとっくの昔に卒業して、別のを観てたんです。そんな彼等にとって、いまだにスーパー戦隊なんぞ観ている俺というのは、まだまだ卒業しきれていない『おこちゃま』だったのです。せっかく喜びも束の間、またもや俺は疎外感を味わう羽目になってしまいました。

でも、なんだかんだ言って、自分にとってスーパーヒーロータイムが面白いのは変わらない事実。俺はその後も、救急戦隊ゴーゴーファイブ未来戦隊タイムレンジャー百獣戦隊ガオレンジャーと特撮は見続けてみました。もちろん、みんなから馬鹿にされるのが嫌で、特撮の話題は教室内では一切してませんでしたがね。

やがて、高校、大学、と時は流れていくのですが、ここで俺は、自分と同じように、高校生や大学生になっても特撮を観ている人が意外と多いことに驚きました。中には社会人になってから見始めた人も。これはかなり嬉しかったですね。やっぱり仲間がいることの喜びってものは、何よりも大きいものです。このあたりから、俺は再び特撮好きを公言するようになりました。

 

そんなある日、これは俺が大学院二年生の時の話――。

俺の所属していた研究室には教授と准教授がいるのですが、准教授には五歳になる息子さんがいました。その息子さん、三歳の頃まではアンパンマンにハマっていて、最近になってアンパンマン『卒業』して仮面ライダーを観始めるようになったのだとか。当時放送されていたのは、こちら、

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仮面ライダー鎧武です。

仮面ライダー鎧武は、平成ライダーシリーズの中でも屈指の名作で、かなりの人気作。で、当然ながら俺も大ファンで、准教授の息子さんも大ファンなんだとか。そんな事を聞いちゃえば、俺はその子に会いたくなっちゃうわけですよ。話が合うな。と。もしお会いすることがあるならば、是非とも仮面ライダー鎧武について、彼と語り合いたいなあ。と。

で、その子と会ったのは、11月下旬でした。もう仮面ライダー鎧武は終わり、放送内容は仮面ライダードライブに変わっていました。しかし、お会いした時、彼の手に握られていたのは、なんと仮面ライダードライブのフィギュア!

確か、こんな感じのだったハズ。

もちろん、嬉しかったですよ。鎧武が終わった後も、引き続き仮面ライダーを観続けてくれているのかと! 彼とは歳がかなり離れていましたが、そんなのは関係ありません。いろいろ話しました。こんな俺との初めての会話に、彼はかなり戸惑った感じでしたが、後日彼は俺の事を「仮面ライダーのお兄さん」と呼ぶようになっていたらしく、楽しんでくれていたようです。

が、この時、俺は准教授からとんでもない話を聞いてしまったのです。

准教授「君は毎日見てるの?」

俺「はい。毎日欠かさず観てます! 息子さんも毎日見ているんですか?」

准教授「いや、それが観てないんだよ。怪物がテレビに出るたびに、怖くて『チャンネル変えて!』って泣きながら言うんだ。だから、仮面ライダーは好きだけど、番組そのものは怖くて観れていないよ

俺「えっ!? そうなんですか?」

俺は驚愕しましたよ。怪物が怖くて見れないとか、完全に昔の俺なんですよ。結局、仮面ライダーそのものが好きってなだけで、ストーリー展開とかキャラクター同士のドラマとか、そこが仮面ライダーの醍醐味といっても過言ではないのに、彼は全く見ていなかったんですよ。無論、それは彼だけの話じゃない。彼と同年代の小っちゃい子たちは、みんなそういうもんだという。

さらに、准教授の奥さん曰く、息子さんは仮面ライダードライブは好きだけど魔神チェイサーは敵だし怖いから嫌いだとか。あと、プリキュアも、敵が怖くて物語が見れていない子がほとんどなんだとか。

 

この話に、俺は思いました。俺だけじゃなかったんだ。と。怪物が怖くてスーパーヒーロータイムが見れないっていうのは、むしろ普遍的なことなんだ。と。

同時に怒りのような感覚も湧いてきました。小学生の時の連中め、よくもダサいとかほざきやがったな。と。うちの親も、俺が実家で仮面ライダーを観ていると「そんな赤ちゃんが見るようなもの見て!」とかぼやくように言ってたけど、そういうのは完全な偏見なんですよ。

スーパーヒーロータイムを見なくなって、卒業した気になって、いまだに特撮見ている人達を軽蔑している奴に俺は言いたい。お前ら、そんな偉そうなことが言えるほど内容楽しめてたの? どうせヒーローが戦ってる部分だけ楽しんでいて、肝心のストーリーとかはそんなに分かってなかったんじゃないの? さては怪物が怖くてちゃんと見れてなかったのを、いまだに見ている人を馬鹿にすることによって、ごまかしているだけなんじゃないの?

スーパーヒーロータイムは園児が見るもの。とか、完全な偏見だ。昔見ていた人は、あの頃から成長した今、もう一度スーパーヒーロータイムは見るべき。お子さんと見るのもいいし、大人になってから見るっていうのも、断じて恥ずかしいことじゃない。それを馬鹿にするやつは、俺が許しませんよ。

 

大人でも絶対、楽しめますって。